発泡発泡は、活性汚泥処理において多く見られるトラブルの1つである。 曝気槽や処理水発泡の原因は、 ・原水由来 ・活性汚泥由来 の2つに大別される。 原水由来の場合は、原水に界面活性剤や高分子等の発泡性の成分が含まれている。 活性汚泥由来の場合は、 ・阻害物質(毒性物質)、高pHなどにより細菌が溶菌し、タンパク質が流出した場合 ・細菌が、バイオサーファクタントと呼ばれる界面活性剤を分泌する場合 がある。
バルキングバルキングとは、活性汚泥の凝集性、沈降性(SVI)が悪化する現象である。膨化とも呼ばれる。 バルキング状態の活性汚泥では、SVIは200ml/g以上になる。沈殿槽の汚泥界面は上昇し、処理水量が限界以上に増加すれば、活性汚泥が沈殿槽から流出(キャリーオーバー)する。 バルキングは、以下のタイプに分類される。 1.糸状性バルキング(糸状菌が原因) 2.非糸状性バルキング ・分散型バルキング(フロックの
微量元素生物に必須の元素うち、生体内の濃度が比較的少ない元素のことを微量元素という。代表的な微量元素としては、鉄、亜鉛、銅、マンガン、モリブデンがある。 他の生物と同様に、活性汚泥中の微生物にとっても、微量元素は必須である。微量元素が不足すると、活性汚泥にも様々な障害が出る。 公共下水では、多種多様な排水が流入しているため、微量元素が不足することはない。一方、石油化学系や、電子材料系の工場排水では、排水中