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温度の影響

活性汚泥の活性(有機物処理能力)は、温度の影響を強く受ける。活性汚泥中の細菌は、中温細菌であり、最適温度は25〜37℃付近である。最適温度から外れると、活性汚泥の活性は著しく低下する。


活性汚泥の有機物処理能力は、温度が10〜37℃付近では、1℃上昇することに1.02〜1.08倍程度増加する。仮に1.07倍の場合は、20℃から10℃に低下すると有機物処理能力は半分程度に低下する。また、20℃から30℃に上昇すると、有機物処理能力は、2倍程度に上昇する。


温度上昇による有機物処理能力増加に伴って、有機物が二酸化炭素としてガス化する量も増加する。その結果、汚泥転換率は低下する。


なお、硝化菌や、難分解性物質分解菌は、温度の影響を強く受けやすい。温度定数(上記、温度上昇1℃あたりの処理能力向上率)が1.1以上になる場合が多い。


排水処理設備毎の最適処理温度や温度定数は、実設備から活性汚泥を採取し、温度毎の酸素消費量を測定することで、確認可能である。


高温の悪影響としては、まず、フロック性状(沈降性)の悪化、処理水透視度の低下、硝化活性の低下といった症状が現れ、次に有機物処理能力が不足する場合が多い。

また、酸素溶解効率が低下し、その結果、DO不足となる場合がある。

高温対策としては、「クーリングタワーの導入」「希釈水の投入」などがある。


低温の悪影響としては、先ず、硝化活性が低下し、次に有機物処理能力が不足する場合が多い。汚泥転換率も増加する傾向がある。

低温対策としては、「蒸気の投入」「MLSSの増加」などがある。

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