透視度とは、水の透明性を示す指標である。
排水処理設備において、処理性が良好だと、処理水(沈殿槽の上澄み)が透き通る場合が多い。その状況を、透視度により数値化出来る。高価な器具は必要なく、透視度計だけで、短時間に結果が出るため、排水処理管理の現場で広く用いられている。
透視度は、濁度やSSとの「負の相関」も強い。(濁度やSSの数値が増加すれば、透視度の数値は減少する。)
透視度は、透視度計で測定する。透視度計にサンプルを入れ、「底面の二重十字が明確に読み取れるサンプルの高さ」を透視度とする。単位は、10mmを1度とするが、cmがそのまま扱われている場合も多い。
透視度は、測定時の周囲の環境(明るさ)や、測定者の感覚に影響を受けやすい。なるべく同じ環境で、同じ測定者が測定することが望ましい。
一般的な透視度計の高さは30cmである。透視度が常に30cmを上回る場合は、50cm以上の透視度計を使用することで、透視度の変化を把握出来る。
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