BOD/COD Cr比率BODとCOD Crの比率(BOD/CODCrの数値)を見ることで、排水や化学物質の、活性汚泥による生分解性を簡便に推測できる。 一般的に、BOD/COD Cr比率が0.4を超えていれば、その排水や化学物質は、生分解性が高い(易分解性)と推測出来る。例として、易分解性であるメタノール、グルコースのBOD/COD Crは、それぞれ、0.6程度、0.5程度である。 なお、生分解性が相当高い物質でも、B
BOD(生物化学的酸素要求量)生物化学的酸素要求量。水中の有機物の量を、微生物による酸化分解時に消費される酸素の量で表したもの。BODが高ければ、生物分解可能な有機物が多く含まれていると判断される。 BODの分析値は、測定条件(植種する汚泥など)により、大きくバラつく。同じ排水サンプルでも、依頼する測定機関によりBOD分析値が数10%異なることが、頻繁にある。特に石油化学系の排水では、その傾向が強い。 従って、排水処理設備の設
BOD(長期間)一般的に、BODとは5日間の生物化学的酸素要求量「BOD5」のことである。しかし、BOD5では、活性汚泥で生物分解可能な有機物の全てを検出することができない。サンプルに含まれていた細菌や、植種した細菌が5日間に生物分解出来る有機物は、限られているためである。 生物分解可能な有機物の詳細な調査、検討のためには、長期間のBOD測定が有効である。 長期間のBOD測定では、測定期間中に細菌の馴養が進み、生