COD Mnとは、水中の有機物量を示す指標の一つで、過マンガン酸カリウムが、対象の物質を酸化する際の酸素量のことである。化学的酸素要求量ともいわれる。
有機物だけではなく、亜硝酸、亜硫酸、二価の鉄などもCODMnとして測定される。
一方、過マンガン酸カリウムの酸化力は弱いため、CODMnとして測定されにくい有機物も多い。
従って、原水のCODMnが低くても、有機物が多く含まれていることがあるため、注意が必要である。
製紙排水や石油化学系の排水では、活性汚泥でのCODMnカット率(除去率)が低く、処理水のCODMnが問題となることがしばしばある。
処理水CODMnは、SS由来のCODMnと、溶解性のCODMnに分けられる。
SS由来のCODMnは、汚泥沈降性を改善し、処理水のSSを減らすことで、低減可能である。
溶解性のCODMnは、
1,易分解性の有機物
2,難分解性の有機物
3,亜硝酸性窒素
4,その他、過マンガン酸カリウムで酸化される無機物
由来のCODMnに大別できる。
「1,易分解性の有機物」は生物処理により、低減可能である。SSを除去した処理水のBODが高い場合は、処理水に「1,易分解性の有機物」が多く含まれている。活性汚泥の運転条件を改善、または曝気槽容積を増強することで、処理水のCODMn低減が期待できる。
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