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脱窒による汚泥浮上


沈殿槽の硝酸態窒素が5mg/L以上あると、沈殿槽で脱窒反応がおこり、発生した窒素ガスにより、汚泥が浮上する可能性がある。脱窒による汚泥浮上では水で叩けば、窒素ガスが抜け、汚泥は再沈降する。


SV測定中に汚泥が2つに割れて浮上した場合は、脱窒による汚泥浮上である可能性が高い。処理水に硝酸態窒素が確認されれば、脱窒による汚泥浮上の可能性は、さらに高まる。硝酸態窒素は水質検査試験紙を使用すれば、現場でも確認可能である。


汚泥浮上の原因が脱窒である場合は、

・原水窒素分の低減(栄養剤添加量低減などにより可能な場合)

硝化抑制剤の添加

により硝酸態窒素が低減し、その結果、脱窒、および汚泥浮上が抑えられる。


また、

・返送汚泥量を増加する。

・沈殿槽界面を低下する(。余剰汚泥を引き抜く)

ことでも、汚泥の沈殿槽滞留時間が減少するため、脱窒、および汚泥浮上を抑えることが出来る。

沈殿槽で脱窒反応が起こり、窒素ガスが発生する前に、曝気槽に汚泥が返送されれるためである。

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