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硝化抑制剤

硝化反応を抑制(阻害)する薬剤として、硝化抑制剤がある。


硝化抑制剤は、硝酸態窒素を減らすため、「脱窒による汚泥浮上」対策に効果的である。

また、亜硝酸態窒素を減らすため「亜硝酸態窒素由来のCODMn低減」にも有効である。


硝化抑制剤は、原水、または曝気槽に添加して使用する。多くの硝化抑制剤は「硝化菌のみ」を駆除することが出来る。適切な使用量であれば、硝化菌以外の細菌への悪影響はない。


代表的な硝化抑制剤としては、チオ尿素、アリルチオ尿素、ニトラピリンがある。アリルチオ尿素はc-BOD(硝化反応を抑制した条件でのBOD)の測定にも利用される。


次亜塩素酸ナトリウム等の殺菌性の薬剤でも、硝化菌抑制は可能である。しかし、硝化菌以外の細菌にも悪影響が出る可能性が高い。添加量など、細心の注意をもって使用する必要がある。


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