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難分解性COD対策

処理水にCOD(CODMn、またはCODCr)が残存し問題となる場合、以下、各項目をそれぞれ見直し、検討すると良い。

【製造、排水処理工程の上流より】 難分解性原料から、易分解性原料の変更  難分解性CODの原因となる原材料が明確な場合、易分解性原材料への代替も選択肢の一つとなる。各原材料の生分解性は、分解性試験などで検討可能である。 ・高濃度難分解性排水の分別  排水源のうち、難分解性の成分が高濃度で、かつ分別可能な排水があれば、その排水を分別し、別途産廃処理も選択肢の一つとなる。 ・一次処理による除去  難分解性CODが固形物由来であれば、凝集沈殿処理や、加圧浮上により効率的に除去可能である。難分解性有機物が、溶解性であれば、蒸留が有効な場合もある。 ・一次処理による易分解化  生物処理前の排水をオゾン処理することにより、難分解性のCODが易分解性に変化する可能性がある。オゾンなど各種処理による生分解性の変化は、分解性試験により検討可能である。 ・生物処理の最適化  処理水のBODが高い場合は、運転条件最適化、生物処理設備増強によるCOD低減の余地がある。 ・三次処理による除去  生物処理後のCODは、凝集沈殿、活性炭、砂濾過による除去が一般的である。テーブル試験を実施し、最善策を決定すれば良い。

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