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BOD汚泥負荷 (BOD-SS負荷)

BOD汚泥負荷とは、活性汚泥1kg(乾物換算)が1日に処理するBOD量のことである。

BOD-MLSS負荷や、BOD-SS負荷ともいわれる。また、F/M比(food microorganism ratio)といわれることもある。


BOD汚泥負荷の計算式は、

「排水BOD濃度(mg/L)×排水量(m3/D)」÷「MLSS(mg/L)×曝気槽容量(m3)」

であり、

単位は、

「kg/kg・D」

である。


標準的な活性汚泥設備におけるBOD汚泥負荷は、0.1〜0.4 kg/kg・Dである。


BOD汚泥負荷は、汚泥の沈降性(SVI)と密接な関係がある。BOD汚泥負荷が高すぎても、低すぎても汚泥の沈降性は悪化する。

硝化脱窒処理を行う場合や、難分解性の排水を処理する場合、BOD汚泥負荷の適正値は、低くなる傾向がある。

また、BOD汚泥負荷が高いほど、汚泥転換率は増加する傾向にある。


BOD汚泥負荷の適正値を一般化することは難しい。自社排水処理設備にとっての適正値を、運転を重ねることで、見つけていくことになる。

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