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自己消化

生物が、自分の体の成分を分解することを自己消化という。自己分解ともいわれる。


活性汚泥においても、低負荷運転時や休転時は、自己消化(MLSSの低下)が確認される。活性汚泥の自己消化は「共食い」と言われることも多い。


通常の負荷時も自己消化は起こっているが、その場合は、自己消化量よりも増殖量が勝るため、自己消化を数値として確認することは出来ない。


BOD汚泥負荷を低く運転すると汚泥転換率が低下するのは、自己消化が促進されるためである。


休転後に曝気槽内のMLSSが低下し、処理水の全窒素全リンが増加するのは、自己消化によるものである。


汚泥貯槽の滞留時間を増加し、自己消化の働きを十分活用することが出来れば、余剰汚泥削減につなげることが出来る。滞留時間の増加によりどの程度自己消化するかは、排水処理設備により異なるが、事前のビーカーテストで確認できる。

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