top of page

排水処理のお困りごとを診断・解決致します。
お気軽に
お問い合わせ下さい。

DMSO(の分解、除去)


DMSOは有機溶媒として、幅広く用いられている。正式名称は、ジメチルスルホキシド。化学式はC2H6OSで、硫黄を含む。


活性汚泥による生物処理の観点からは、


・生物処理(生分解)可能。

・生物処理後に硫酸を生成し、pHが急激に低下

・処理性不良時や、低DO時、酸化還元電位低下時に強い臭気(硫化ジメチル、メチルメルカプタン)を発生。

・硫酸根の影響で、生物処理後の余剰汚泥も、臭気を発生しやすい。(硫化水素、メチルメルカプタン等)


等の特徴がある。


BOD/CODCr比は低く、また、SDSにも難分解性である記述がある場合が多く、生物処理は不可能と考えられがちである。しかし、pH低下対策や臭気対策など、適切な運転管理を行えば生物処理可能である。


生物処理実施の際は、分解度試験や、活性汚泥呼吸阻害試験により、生物処理可能な量、濃度を事前に把握することが望ましい。

関連記事

すべて表示

DO(溶存酸素量)

DO(溶存酸素量)とは、水1Lに含まれる酸素の重量のことである。単位はmg/L。 好気処理において、DOが0mg/L付近まで低下すると、活性汚泥本来の能力が発揮出来なくなる。DOが低いと、酸素の移動速度が低下し、フロックの内部が嫌気化するためである。特に硝化槽においては、D...

pH低下

曝気槽の活性汚泥や、処理水のpHが通常時よりも低下した場合には、以下の原因が考えられる。 1.硝化による硝酸態窒素、亜硝酸態窒素増加 硝化反応は、低負荷が続いた場合や、窒素負荷が増加した場合に起こりやすい。 休転中や休転後にも、汚泥の自己消化によって放出される窒素分が硝化し...

有機溶媒

石油・化学系工場の排水処理設備では、有機溶媒(有機溶剤)を活性汚泥処理することも、一般的である。 活性汚泥による生物処理が可能な有機溶媒としては、 ・アセトン ・酢酸 ・DMSO(ジメチルスルホキシド) ・DMAC(ジメチルアセトアミド) ・NMP(N-メチルピロリドン)...

Comments


本用語集に関する疑問点など、お気軽にお問い合わせ下さい。
 

bottom of page