top of page

排水処理のお困りごとを診断・解決致します。
お気軽に
お問い合わせ下さい。

馴養(馴致)

馴養とは、活性汚泥が、

・処理(生分解)出来なかった排水、有機物を処理出来るようになる。

阻害物質に耐性を持つ。

・高負荷を処理出来るようにになる。

ことである。


読み方は「じゅんよう」である。馴致(じゅんち)、順応、順化ともいわれる。


馴養は、活性汚泥が連続して対象の物質、排水に晒され、その結果、活性汚泥の菌叢(細菌類の組成)が変化することで、可能となる。

例えば、酢酸に対して馴養される場合は、活性汚泥中の「酢酸を分解可能な細菌」や、「酢酸に耐性を持つ菌」の割合が増加する。


「処理(生分解)出来なかった排水、化学物質を処理出来るようになること」

については、「長期間のBOD測定」「本質的分解性試験」「連続試験」により、検討可能である。

例えば、ある有機物の長期間BODを測定した結果、BOD5が低くても、BOD20が高い場合、馴養によって、活性汚泥が処理出来るようになる可能性が高い。


「阻害物質に耐性を持つこと」

については、「活性汚泥呼吸阻害試験」「連続試験」により検討可能である。


「高負荷が処理できるようになること」

については、「連続試験」が有効である。連続試験を実施し、処理が破綻するまで、ゆっくりと、段階的に負荷を上昇することで、最大BOD容積負荷や最大BOD汚泥負荷を知ることが出来る、




関連記事

すべて表示

活性汚泥呼吸阻害試験(阻害性試験)

活性汚泥呼吸阻害試験とは、化学物質が下水処理場などに流入した場合に、活性汚泥に悪影響(有機物処理性低下や、死滅)を与える濃度を調べるための、環境影響評価試験である。 本試験により低濃度でも阻害性が確認された化学物質は、阻害物質と判断される。...

連続試験

生物処理装置の設計や、運転条件の検討のためには、連続試験が有効である。 数L〜数10Lのテスト装置を使用し、 ・フロー ・滞留時間 ・原水組成 ・BOD汚泥負荷 ・BOD容積負荷 ・温度 などを計画中設備、既設設備と同等にして実施すれば、 ・最大負荷 ・負荷変動への対応...

生分解性試験(分解度試験)

生分解性試験(分解度試験)とは、環境中における有機物の生分解性を評価する試験のことである。 有機物の活性汚泥による生分解性も、生分解性試験により予想出来る。 生分解性試験として、多くの手法が提唱されている。各生分解性試験の基本的な流れは、以下の通りである。...

Comentarios


本用語集に関する疑問点など、お気軽にお問い合わせ下さい。
 

bottom of page