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BOD容積負荷

BOD容積負荷とは、活性汚泥が、容積1m3あたり、1日に処理するBOD量のことである。


BOD容積負荷の計算式は、

排水BOD濃度(mg/L)×排水量(m3/D)÷曝気槽容量(m3)

であり、単位は、

「kg/m3・D」

である。


BOD容積負荷は、BOD汚泥負荷とともに、排水処理設備の負荷(処理量)管理のための基本的、かつ重要な指標である。


一般的な排水処理設備におけるBOD容積負荷は、0.5〜1.5kg/m3・D 程度である。担体方式など、曝気槽内に活性汚泥や生物膜を多く維持できる設備では、3.0kg/m3・Dを上回る場合もある。


BOD容積負荷を高く設計するほど、排水処理設備はコンパクトとなり、敷地面積を小さくできる。設備の建築コストも抑えることができる。

一方、BOD容積負荷が高いほど、運転調整には高度な技術が必要となる。また、汚泥転換率は増加する傾向にある。酸素供給のための散気管も、高い酸素溶解効率が求められる。


排水処理設備の新設検討時には、自社に最適なBOD容積負荷を、連続試験などを参考して決定すると良い。


石油化学系などの排水では、BODの替わりにCODCrを用いたCODCr容積負荷や、TOCを用いいたTOC容積負荷を利用している場合もある。


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