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高分子

排水処理設備に流入する代表的な高分子として、

・PVA

・PVP

PEG

・各種界面活性剤

・リグニン

等がある。


一般的に高分子は難分解性であり、

・活性汚泥、処理水の発泡

・活性汚泥の粘度増加による酸素溶解効率低下

・活性汚泥の沈降性(SVSVI)悪化

・曝気槽での酸素溶解効率低下

・処理水のCODMn増加

等の不具合が起こりやすい。


一部の高分子は、難分解性であっても、活性汚泥に吸着することにより、処理水には流出しないことがある。また、活性汚泥に吸着することで、汚泥沈降性が改善する高分子も存在する。


排水処理設備に高分子が流入する場合は、分解度試験により、生分解性を調査することで、悪影響を予測することができる。


一般的に、高分子は分子量が小さいほど生分解性は良好である。したがって、一部の高分子では、オゾン酸化などの一次処理で低分子化することで、生分解性が改善することがある。

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